小川洋子 中央公論新社
息子を亡くした女が洋菓子屋を訪れ、鞄職人は心臓を採寸する。 内科医の白衣から秘密がこぼれ落ち、拷問博物館でベンガル虎が息絶える―時計塔のある街にちりばめられた、密やかで残酷な弔いの儀式。
清冽な迷宮を紡ぎ出す、連作短篇集。
いくら押しても叩いても開かないドア。どこにも届かない叫び声。 暗闇、空腹、痛み。少しずつ襲いかかってくる息苦しさ。あの子が味わった苦しみ。冷蔵庫で窒息した息子の話から始まる奇妙で不思議な物語。長編怪異小説。
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